「あなたの未來にある漆」グランプリ 賞品は《金沢盃》!

ー金沢盃/金沢漆芸会50周年記念関連事業ー

漆は1万年以前から使われていました。縄文時代には土や木の器に塗り、真っ赤に塗られた櫛もあります。
また堅固で優れた接着材でもあるため、石の矢尻の接着にも使われていますし、
ハチの中には巣作りに漆を使うと言われています。

また、なんとも言えない、みずみずしい美しさも持っています。
漆の語源は《うるわし》からとも言われる由縁です。

食器や箱などに丈夫さと美しさを与える漆。大変貴重なものとされながら、さらには漆で絵や文様も描かれています。

平安時代には金銀粉を蒔き付ける蒔絵が発達し、仏像などの造形材料にも欠かせないものとなります。
皆さんが大好きな仏像、阿修羅像(興福寺)は麻布を漆で固めて作られています。

椀や膳、箱や棚だけではなく、建物の柱や天井にも塗られ、また茶の湯釜など他の工芸でも使われていることをご存知の方は少ないと思います。

昭和の頃、重箱や盆、下駄や乳母車(ベビーカー)にも普通に塗られていたことを思い出される方も少なくなりましたが、自動車の出来立ての頃、漆塗りボディーの自動車がありました。
かつての陛下ご乗車のお召し列車は深い小豆色の漆塗りでした。
現在の国会議事堂議場の机、椅子、扉も漆で塗られています。

昔から、人はその生活を豊かにするために、様々に漆を用いてきました。
漆の盃。婚礼祝いごとのハレの場で誓いや願いを交わす主役です。
宴席などでも、場を華やかにするばかりではなく、優しい口当たりと共にお酒をまろやかにし一層美味しく頂けます。

あなたの未來。  明日、数年後、何十年後、またお子様やお孫様の未來に、
漆はどのような姿形、使われ方でお役にたっているでしょうか。

思ってもみなかった場面、これまで見たことも想像もしたことのない姿形や使われ方で
あなたやあなたの大切な方の思いや生活を豊にしているでしょう。

ーあなたの思い、ご提案 お待ちしております。是非ご応募下さい。ー

ご応募方法(A,B 2部門 複数応募 可)

1「あなたの未來にある漆」

あなたの素晴らしい未来。そのシーン、その時共にある漆の姿を思いご応募して下さい。

A 部門

2「漆芸を支える材料・道具たちの未來」

煌めきの漆の世界。 支える材料や道具たちの新しい活躍の場所をご提案下さい。

B 部門

A,B.C 3部門とも 内容や形式は自由(文/詩・エッセイ/図や絵/論文他)
(両部門とも、大きさや重量が大きい場合、応募方法をご検討頂く場合があります。そのような場合は事前に金沢漆芸会事務局にお問い合わせください。)
ご応募頂いた内容は発表させて頂く場合があります。

※応募部門   
※お名前(会社名/所属)
※ご住所(〒) ※連絡先(Tel,FAX,e-mail)いづれかひとつは必須(複数可)※は必須
記載の上、下記「あなたの未來にある漆」グランプリ 宛 ご応募下さい。
金沢漆芸会ホームページ(e-mail)と郵送で受付ます。(ご返却はいたしません)
(応募用紙はホームページからダウンロードしたものでも結構です)


◯ ホームページから e-mail info@kanazawa-shitsugeikai.com
◯ 郵送の場合 
  〒920-8577(住所記載不要)金沢市広坂1-1-1 金沢市クラフト政策推進課内
  金沢漆芸会事務局「あなたの未來にある漆」グランプリ 係り宛(複数応募 可)


  • 第1回募集  締切  2014年12月31日   発表・表彰  2015年3月予定
  • 第2回募集  締切  2015年12月31日   発表・表彰  2016年3月予定
  • 第3回募集  締切  2016年12月31日   発表・表彰  2017年3月予定
  • 第4回募集  締切  2017年12月31日   発表・表彰  2018年3月予定
  • 第5回募集  締切  2018年12月31日   発表・表彰  2019年3月予定

毎回各部門より
◯ 年間グランプリ賞 1本 副賞は金沢盃。
  ※小中学生以下の部では椀に変更可

2019年予定の金沢漆芸会50周年記念催事にて全ての応募を対象に再審査し、
◎ 最優秀グランプリ賞 を選定し表彰します。
副賞 スペシャル金沢盃。

【発表・表彰】発表は毎回の金沢漆芸会展会場、ホームページ掲載を予定しております。表彰等の詳細は順次ホームページなどでお伝えします。
【審査】一般有識者を含む、金沢漆芸会「あなたの未來にある漆」グランプリ審査会にて厳正審査をいたします。

1「あなたの未來にある漆」

大切な人と。大切な時間。
盃の、漆と金の煌めきに包まれながら見るひとつの夢はどんな夢ですか?
プロポーズ。親しい人との披露宴。感謝の人と感謝の時。

煌めく漆の盃が、きっとあなたと大切な人を繋いでいることでしょう。

ーーー未來の煌めきを 大切なあの人に贈りたいーーーー
愛おしい我が子。
漆の器とスプーンで離乳食を始めた時、

漆の抗菌作用が役だってますか? その器どのような形? 何が描かれてます?

人生の時       生活に潤いと温もりを添える漆の役割はどんな形・姿でしょう。
華やかな祝宴。盃に注がれた祝い酒。盃に盛られる心した御馳走。
盃に注ぐ願い。交わす約束。

優しいゆっくりとした時間を過ごしゆく。
漆はじっくりあなたに語り掛けていることでしょう。

木と漆。   自然の温もりをかんじつつ、ひとり自分の時をどう眺めていますか?

瞑想。   その部屋は総漆塗。 漆黒の無限が拡がる世界です。

夢   宇宙飛行士になり、漆の器を手に何を想って地球を眺めていますか?漆の塗膜がその宇宙でどんな活躍していますか?

未來。   あなたの未来に共にある漆はどんなでしょう。 あなたの掌にあるのでしょうか。

共に。   あなたの素晴らしい未来とその時、寄り添う漆。

ーーー 様々な夢やご提言をお寄せください ーーー

2「漆芸を支える材料・道具たちの未來」

煌めきの漆の世界。 支える材料や道具たちの新しい活躍の場所をご提案下さい。

漆の木の実からは蝋燭の蝋が取れ、また薬効もあるとされています。
そして、漆を採取した後に伐採される漆の木は国内で年間2万本を超えます。
かつては、水に強い漆の木は、漁業の浮きや杭などに活用されていました。
今はプラスチック他の材料とって代わられ、新しい活用の場を求めています。
新しい活躍の場があると過酷な漆掻きの労働も緩和され漆の生産性向上に繋がります。

蒔絵に使用される金銀プラチナの粉は球や手のひらのように偏平な形など様々に加工されます。
現在、その加工をしている所は全国で二軒余りになってしまいました。
そのほとんどを加工生産している会社が金沢にあります。
その金属粉の加工技術を活かす新しい世界がをあるはずです。

漆と金を同時に同じ程度に研ぐ事が出来る桐木炭。
朴、チシャの木、椿の木炭も研ぐための大事な道具の材料です。

鼠やイタチ他などの毛で作る蒔絵筆は、粘性の高い漆で蒔絵の極めて繊細な線を描けるとても優れた筆です。活躍の場がいっぱいありそうです。

そんな漆芸を支える材料や道具たちの更なる新しい活躍の場を教えてください。